第3回アンケート集計結果 – ページ1

日常生活について

質問1、質問2、質問3に共通の選択肢(ただし、質問3ではAを除く)

A.メーカーなどのホームページで確認する。
B.自分で読んで確認する。(拡大読書器利用を含む)
C.スキャナで取り込み、合成音声で読む。(テキスト化してスクリーンリーダーを利用含む)
D.晴眼者に見てもらったり、教えてもらう。
E.販売店で聞いたり、メーカーに問い合わせる。
F.その他(   )

質問1.貴方は食品や洗剤などの日用品の表示が知りたい時、どのようにして確認しますか?(複数回答可)

回答者分布棒グラフ

選択肢 人数 割合(105人中)
A 31人 29.5%
B 17人 16.2%
C 22人 21.0%
D 89人 84.8%
E 37人 35.2%
F 1人 1.0%

質問1の分析

食品・日用品の表示に関する回答では、やはり一番多いのが「晴眼者に見てもらう」というので84.8%の人がそれを挙げていました。次いで多いが、「販売店やメーカーに問い合わせる」で35.2%でした。「ホームページで確認する」は29.5%で、次いで「スキャナで読む」は21.0%でした。複数選択で回答してもらいましたが、「スキャナで読む」が20%を超えているのは、やはりパソコン使用者が多いせいであると推測されます。

年代別に回答を分析すると、「晴眼者に見てもらう」は30歳代の70%が最低で、残りの年代ではいずれも80%を超えています(30歳未満は3人しかいないので除外しました)。逆に、「ホームページで確認する」は30歳代で47.1%と最も多く、年代が上がるにつれてその比率は下がっていました。「スキャナで読む」を挙げた人は、各年代に満遍なくおり、40歳~60歳代でも一定の割合でパソコン使用者がおられることが窺えました。70歳以上では「スキャナ利用」の方はいませんでした。全体として、「晴眼者」や「問い合わせる」ことが多いが、「スキャナ」や「ホームページ」で調べる手段も併用していることが窺えます。

男女別に分析すると、「ホームページ」(男34.8%に対して、女20.5%)や「スキャナ」(24.2%に対して15.4%)で若干、男性の方が割合が高いのですが、このデータだけで男性のパソコン使用が女性を上回るとは言えないと思います。

視力の程度で比較すると、「両眼の視力の和が0.05未満でない」は8人だけですが、やはり「晴眼者に依頼する」では、0.05未満の人の87.6%が依頼すると回答しているのに対して、0.05以上の人は22.2%にとどまっています。また、「販売店やメーカーに問い合わせる」は0.05未満の人では38.1%に上るのに対し、0.05以上では0人でした。「スキャナ利用」も0.05未満では22.7%に上るのに対し、0.05以上ではやはり0人でした。0.05以上の人の数が少なすぎるので断言はできませんが、0.05未満の人がより日用品の表示を読みのにより困っており、積極的に晴眼者に尋ねたり、問い合わせたり、スキャナで読んだりしていることが窺えました。

質問2.貴方は、家電製品や商品の使用方法が知りたい時、どのようにして確認しますか?(複数回答可)

回答者分布棒グラフ

選択肢 人数 割合(105人中)
A 45人 42.9%
B 15人 14.3%
C 22人 21.0%
D 82人 78.1%
E 59人 56.2%
F 6人 5.7%

質問2の分析

使用方法についても、表示と同じような結果が出ました。「晴眼者に依頼する」を78.1%の人が挙げ、「問い合わせる」が56%、「ホームページ」が43%ほど、「スキャナ利用」が20%ほどでした。やはり、「晴眼者」や「問い合わせる」ことが多いが、「スキャナ」や「ホームページ」で調べる手段も併用していることが窺えました。

年代別にみると、30歳代と50歳代は「晴眼者に依頼」が若干少なく70%強なのに対し、他の年代は80%を超えていました。逆に「ホームページ」は30歳代、40歳代が60%を超えていました。男女別にみると、「ホームページ」や「スキャナ利用」では若干、男性の割合が高くなっていました。「晴眼者に依頼する」は男女とも80%を超えていました。

F.その他で「ホームページから説明書をダウンロードして、テキスト化して読む」という回答や、「点字図書館で説明書を点訳してもらっている」、「説明書を音訳してもらう」という回答もありました。

質問3.日常生活の身の周りにあるすみ字文書などは、どのようにして確認しますか?(複数回答可)

回答者分布棒グラフ

選択肢 人数 割合(105人中)
B 24人 22.9%
C 51人 48.6%
D 89人 84.8%
E 21人 20.0%
F 3人 2.9%

質問3の分析

すみ字文書については、「晴眼者に依頼する」が84.8%で最も高く、「スキャナ利用」が48.6%、「自分で読む」が22.9%、「問い合わせる」が20%となっていました。「問い合わせる」といっても、文書によっては「問い合わせ先」がはっきりしない場合もあるかと思われます。すみ字文書では、「晴眼者に依頼」に次いで「スキャナ利用」が2番目になっていることが眼を引きます。食品などのパッケージに比べて、文書ならばスキャナにかけ易いからと思われます。

視力別にみてみると、0.05未満の人は88.7%の人が「晴眼者に依頼」するのに対し、0.05以上の人は半数にとどまり、逆に0.05以上の人では全員が「自分で読む」と答えていました。

アンケート結果は、トップと、質問1から質問14(ページ1からページ4)、まとめのページがあります。
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